カレンダー、ゲームのマップ、季節ごとに1章ある本、1年の毎月の庭を見たいクライアント。どれも求めているものは同じです。1つの場所を、はっきり同じ場所だとわかる形で4回。4つのプロンプトから4枚の別々の風景を生成しても、そこにはたどり着けません。レンダリングのたびに新しい尾根が生まれ、川が動いてしまうからです。うまくいくのは、ベースとなる1枚とその4つの編集です。ここでは1つの谷を題材に、その手順と、途中でうまくいかなかった点を紹介します。
何度も戻りたくなる谷を作る
本当のデザイン上の判断はベース画像だけなので、目印は意図して置きましょう。季節が変えるのは色と地表の覆いです。それでも目が「同じ場所だ」と言えるのは目印のおかげです。谷には特徴的な尾根のシルエット、はっきり1回曲がる川、石の橋、建物1つ、数えられるほどの木を何本か入れてください。木の種類も混ぜましょう。常緑樹の林と落葉樹が並んでいれば、秋と冬に変えるものと残すものの両方ができます。
晩夏の、高くてやや霞んだ太陽の下でレンダリングします。葉が茂りきってニュートラルな光の状態は、どちらの方向へも動かしやすい出発点です。構図をしっかり制御できるFlux 3のようなモデルが向いています。ワイドな比率を選び、決める前に小さな下書きを何枚か試してください。
低い丘から見た広い緑の谷、地平線に沿って3つの峰を持つギザギザの尾根、左から右へ一度だけ曲がる川、2つのアーチを持つ古い石橋、右岸に煙突のある小さな農家、左の斜面に暗い松の林、橋のそばに3本の白樺、晩夏、高く霞んだ太陽、風景写真、人物なし固定リストは一度だけ書く
最初の編集の前に、1年を通して残すべきものをすべて挙げた1文を書き、季節ごとのプロンプトの冒頭にそのまま貼り付けます。季節ごとに言い回しを変えると、少しずつ違う4つの谷がいつの間にかできあがります。
カメラの位置、地平線の高さ、3つの峰の尾根、川とその曲がり、2つのアーチの石橋、農家、松の林、3本の白樺を、今ある場所にそのまま完全に維持してください。各季節が変えてよいもの
Flux 3 Image Editに切り替えます。ベース画像をアップロードし、出力が入力に合うようアスペクト比は空欄のままにして、固定リストの後に季節を1つ加えます。各季節で動かすのは4つ、葉、地表の覆い、太陽の高さ、配色です。
- 春。 白樺には淡く薄い若葉、草原には野の花、雪解け水で川は水位が高く流れも速く、雪は一番高い峰にだけ少し残る。まだかなり低い太陽からのやわらかな光、涼しく瑞々しい緑。
- 夏。 ベースそのもの、またはそれを強めた版。密で濃い葉、真下に落ちる短い影、遠くの尾根にかかる暖かい霞。
- 秋。 白樺は金色、草原は錆色と麦わら色、松は変えない。横から差す低めの太陽、斜面を横切る長い影、川の曲がりに漂う朝霧。
- 冬。 白樺は葉を落とし、地面にも屋根にも橋にも雪、川は暗く岸辺は部分的に凍り、煙突から細い煙が一筋。低い太陽、青い影、淡い空。
[固定リスト]。季節だけを真冬に変えてください。葉のない白樺の枝、草原と農家の屋根と橋の欄干に新雪、松は雪をかぶっても濃い緑のまま、川は暗く岸に沿って氷、煙突から細い煙が一筋、左から低い冬の太陽、青い影。編集するのは毎回ベースで、前の季節ではありません。夏から作った秋なら問題ありません。でも、夏から作った秋からさらに冬を作ると、小さなずれがすべて引き継がれ、その頃には橋に3つ目のアーチが生えています。
ずれを見つける
4枚の結果をライブラリにサムネイルサイズで並べ、切り替えながら見比べます。1枚だけでは決して気づかない動きも、2枚がその場で入れ替わると一目でわかります。そのうえで数えます。
- 尾根。 峰が3つ、輪郭は同じ。雪も霧も輪郭をぼかすので、冬と秋は特に厳しく確認します。
- 橋。 アーチが2つ、川の上の同じ位置。
- 川の曲がり。 同じカーブ、同じ幅。春の増水でよく広がるので、望まないなら「いつもの岸の内側を流れる川」と頼みます。
- 木。 白樺が3本、大きくも小さくもなっていない松の林。
- 地平線。 フレーム内で同じ高さ。地平線がじわじわ動くのは、カメラが動いたしるしです。
1項目が不合格ならその季節を作り直します。2項目以上なら、季節の1文が多くを求めすぎています。そちらを削り、固定リストはそのままにしてください。詳細設定のプロンプト拡張スイッチはここではオフが無難です。欲しいのは書いた言葉そのものであって、それを膨らませた版ではないからです。
仕上げと、任意の5つ目のステップ
試行は一番低い解像度で行い、残す4枚だけを、再びベースから同じプロンプトで高い解像度で出し直します。料金は実行前に毎回「生成」ボタンに表示されます。動きが欲しければ、Flux 3の開始・終了フレームが1枚を最初のフレーム、もう1枚を最後のフレームとして使うので、秋から冬への移り変わりを、谷が白く染まっていく短いクリップにできます。
これでは得られないもの
モデルは季節が絵の中でどう見えるかは知っていても、特定の場所がどう変化するかは知りません。あなたの地域でカラマツがいつ色づくか、あの斜面にどれだけ雪が積もるか、あの川がそもそも凍るのかは教えてくれません。2つの季節をつなぐクリップは滑らかな視覚的ブレンドであって、実際の変化のタイムラプスではありません。ムードボードや本やゲームには十分すぎるほどですが、植栽計画なら庭師に相談してください。
各季節の空を表す語彙はAI風景のための天気と空の言葉にあります。月ではなく時間帯を変えて同じ場所を見せたいなら、姉妹編の1枚の画像を夜明けから夜まで再ライティングするをどうぞ。
よくある質問
生成した画像ではなく、自分で撮った風景写真から始められますか?
はい。編集モデルはアップロードした画像を受け取るので、ご自身の写真もベースとして使えます。使う権利のある画像だけを使い、同じずれのチェックを行ってください。
冬にすると尾根が変わってしまうのはなぜですか?
雪が輪郭を覆うので、モデルがそれを描き直すからです。固定リストに尾根をその形で、たとえば峰が3つと書き入れ、輪郭が動いた版は作り直してください。
季節は言葉で説明すべきですか、それとも参照画像をアップロードすべきですか?
変わる部分を言葉で説明し、参照画像は色のためだけに加えてください。冬の風景全体の参照写真は、その写真自体の丘や家まで持ち込みがちです。



